重い丸材料
2013.02.13 [ 技と心 ]
直径65ミリ全長2.5メートルの真鍮という材料 丸棒を削るのは旋盤が得意選手だ!
『お世話様で〜す!』
毎日、材料が配達される。
切削加工は・・・・・・・・
金属の塊から、工作機械を使って、部品を削り出す技だ。
『せーの!!』
お客様と一緒に2人掛りで、丸棒を降ろした。
歯を食いしばり、ケツの穴をギュッと閉めた。
真鍮という材料。
直径65ミリ)で2.5メートル=70kgだ。
金属の中でも、真鍮は重い。
真鍮(しんちゅう)とは、 「黄銅(おうどう)鋼」とも呼ばれる
銅と亜鉛をミックスした材料だ。
どのくらい重さかというと・・・・・・・・・
比重という表現方法がある。それは・・・・・・・水を基準にする。
水が1.0に対し、真鍮は8.5だ。
日常的に、よく手にする鉄やステンレスは、7.9だから、それ以上の重さだ。
因みに、アルミは・・・・・・・・・2.7だ。
比較するとけっこう軽く感じるだろう。
真鍮70kgを2人掛りでやっとの想いでもったのに対し、アルミは22kgだ。
男なら1人でなんとかいける。
もっとも重い金属は・・・・・・・・やはり金だ。
19.3だから桁が違う。
金だと・・・・・・160kgということになる。
参考までに、木材はどうだろうか。
長野はあと2ヶ月すると咲く桜は、比重0.7だ。
水より軽い、たったの6kgだ。
さて、この重い真鍮から何が削りだされるのだろう。
楽しみだ!!