S45Cを削って
2013.05.30 [ 技と心 ]
S45Cっていう材質の丸棒がある。
これは鉄の名前だ。
炭素を含んでいて、堅い性質があり、よく機械部品に使われる。
45という数字は、炭素の含有量0.45%を示しており、
焼きを入れると更に固くなる。
Φ18の丸棒を自動旋盤で加工した。
Φ12(−0.015)で160ミリの長さ分を・・・
一発で削りだした。
すると、たわんでしまった。
何度やっても・・・
工具を変えても・・・・
加工条件を変えても・・・・
たわんでしまった。
納期が迫る中、
打つ手を尽くした・・・
心中は、絶体絶命・・・・
そんな中、『うちには、スクリュープレス機』があった!
たわんだ部分をスクリュープレス機で、
適度に圧力をかけたら、瞬時に、
ピタッとたわみが解消された!
魔法の様だった。
S45Cの材料の特性上、
削った瞬間に応力が作用し、
たわんだり、反ってしまうことがあるのだ。
しかし、うちの"スクリュープレス機"があれば、
もう怖くない。 安心だ!!