技の力と器の大きさ
2014.04.25 [ 技と心 ]
『それって木工所で製作するものでは・・・』
驚き尋ねた。
『そこで出来ないからうちに相談が来るんです』
鋳造用の木型製作会社を訪問した。
NC工作機械で出来ない箇所は、
ノミ、カンナ、ヤスリを使った手技で仕上げるという。
その方が、速いし、自在な形を実現出来るそうだ。
技があればこその芸当だ。
しかし、それだけだろうか?
きっと器が大きいのだろう。
『年を重ねる毎に仕事の面白さを重ね、難しくて面白い!』
語る社長さんは、若者を雇用し、技能五輪に出場させた。
今、
高度熟練技能者1名、
1級木型技能士3名を有する。
器が大きいのは、
それを裏付ける技の力があるからだ。